オフィス系派遣と日雇い派遣
最近、ホワイトカラーと呼ばれる階層の人達と一緒に仕事をしたり、酒を飲んだりする機会が増えました。
オフィス系の人と話して思ったのは肉体現場労働で働く日雇い派遣とオフィス系の派遣社員を混同している人が多い事。
派遣社員と一緒に働いている人もいるだろうに興味がないのか、意外とその辺はゴッチャにしてるんです。
確かにオフィス系の派遣社員、日雇い派遣共に紹介会社から派遣されるわけだし、両方とも不安定な立場という事は一緒です。
グッドウィルなどの大手ではオフィス系にも手を出していたようですが、基本的にオフィス系の派遣社員と日雇い派遣は別次元だ、というのが私の見解です。
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オフィス系のほうは、やってる途中で本業が軌道に乗ってきた事もあり、少ししか経験がないのですが、せっかくなのでわかる範囲でオフィス系の派遣社員と日雇い派遣の比較をしてみたいと思います。
登録
オフィス系派遣会社
どこも大抵、まず常識テストのようなものをやらされたり、スキルチェックを受けさせられたりすると思います。
そして希望項目や経験職種などを用紙に書き、担当者は履歴書や書き込んだ用紙を見ながら真面目にカウンセリングします。
そして担当者は登録者の希望になるべく沿う、そして分相応な紹介先を探します。
日雇い派遣会社
スキルチェックやテストなどまずありません。カウンセリングもありません。
希望項目や経験職種などはオフィス系と同じように書かされます。しかし、たぶん読んでません。
一方的に登録説明などを大雑把に聞かされて解散です。

※3月の繁忙期だと登録説明が終わった後「今日これから仕事したい人はあとで集まってください」などと言われる事もあります。
そこで「仕事したい」というとそのまま深夜作業に入れられるという罠もあります。

 
 
仕事紹介
オフィス系派遣会社
紹介先が決まると面談があります。その後、研修があるところもあります。
「紹介予定派遣」という正社員を目指すための派遣業務をしているところもあります。
給料は時給制ですが1200円を下回るところは少なく、大体1200〜1500円が相場のようです。
そして働く事が決まれば、少なくとも数ヶ月は派遣先と人間関係を築き、仕事でスキルを養います。

日雇い派遣会社
最初のうちは、やる気を試されているのか、会社のほうから電話がかかってくる事は少ないです。
なので最初は頻繁にこちらから電話しなければいけません。朝、昼、夕方、と何度も狂ったように電話しなければいけないときもあります。
会社によって違いますが、大体の会社は前の日に電話して翌日の仕事をゲットします。
仕事が決まればその仕事の伝票を用意します。事務所に出来上がったものを取りに行くか、自分で伝票に派遣先の名前などを書いて作ります。
多くの場合、翌日いきなり現地集合なので面談なんてありません。研修ももちろんありません。
多くの現場では派遣先と人間関係を築く事も無く、淡々と仕事をして派遣先の担当者に伝票にサインしてもらってその仕事は終わりです。
そしてサイン入りの伝票を事務所に出せばお金になります。
給料は、どこも日給で7000円前後です。
「交通費は出ない」という報道をよく見ますが、一応出るところが多いです。
でもほとんどが全額ではなく「事務所から現地までの交通費」「交通費1000円は日給に含まれているので1000円を越えた分だけ」というものですが・・
       
  「間に合わせの頭数」という面では、オフィス系も日雇いも同じですが、やはりこうして並べてみるとオフィス系のほうが人間らしい扱いを受けていますね。

「日雇い人夫」って知ってますか?朝5時〜6時に並んで、その日の仕事にありつくアレです。まあ、日雇い派遣のやってることはそれと同じようなものです。
日雇い派遣の場合は、ほとんどの事務所が小奇麗で学生さんや女の子などもいるので日雇い人夫ほどの悲惨さは感じませんが。
       
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